失敗しない引っ越しのコツは、なによりも、しっかりとした準備をすることです。
引っ越し時は梱包等で慌しい上にすることがたくさんあります。しっかりと計画を立てて引っ越しを大成功させましょう。
引っ越し1ヶ月以上前にすること
まずは、引っ越し1ヶ月前までに済ませておくことです。
賃貸住宅や駐車場の賃貸借契約の解約
ここがポイント!
賃貸住宅や駐車場の賃貸借契約の解約は引っ越しの1ヶ月以上前に申し出ましょう。遅れるともう1ヶ月分の家賃を支払うことも。
住居や駐車場を借りている場合、解約は1ヶ月前までに申し出なければいけない契約がほとんどです(詳しくは「賃貸借契約書」を確認しましょう)。
1ヶ月を切るともう1か月分の家賃を払わないといけなくなったり、違約金が発生する等、余計な出費となりますので注意が必要です。
早めに下記の点を不動産会社に確認しましょう。
- 解約の連絡方法(書面か、電話か)
- 退去日が月の途中の場合、家賃返還の有無(計算方法、精算方法)
- 敷金の返還方法、時期
- 退去日が予定より遅れた場合の損害金の有無
引っ越し1ヶ月前にすること
引っ越しを1ヶ月後に控え、実際に動き始めます。
「まだ先のことだから」なんて油断は禁物。『光陰矢のごとし』後半に焦らないよう、この時期からしっかり準備を進めましょう。
仕分け
ここがポイント!
要らないものは思い切って処分しましょう。
要るもの要らないものを仕分けします。不要な物は次々に現れますので、発見次第処分しましょう。現住居に転居してから一度も段ボールを開けていない「宝物」は処分を検討します。今後も開かない可能性大です。
不用品、大型ごみの廃棄手続
ここがポイント!
大型の不用品、大型ごみの廃棄手続きには時間がかかる場合があります。自治体にあらかじめ確認しておきましょう。
大型の不用品、大型ごみについては、自治体によって廃棄方法や費用が異なります。また、廃棄に数週間かかる場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
新居に入らないものがないか、使えないものがないか(ガスは都市ガスかプロパンガスか、電化製品は東日本と西日本で周波数が異なるため使えないものも)、早めにチェックし、廃棄するものを早めに把握しましょう。また、まだ使えるものはリサイクルショップで売却できればエコにもなり一石二鳥に。
梱包開始
ここがポイント!
段ボール箱が潰れたり、中のものが壊れたりしないよう梱包のポイントを押さえてから荷造りを開始しましょう。
仕分けと同時に普段使わないものから荷造りを開始します(段ボールは引越業者さんからもらえます)。古いアルバムを見つけて作業が中断することもしばしば。そんな時間も配慮して、できるだけ作業は前倒ししたいもの。梱包のポイントをまとめてみました。
普段使わないものから...
季節はずれの電化製品や衣類、書籍、CD等から梱包します。必要か不要かはここで英断を下します。書籍、CDはブックオフ等の出張買取サービス等も検討します(地域や店舗にもよりますが、30冊以上で出張してくれるようです)。
新居のレイアウトをイメージしながら...
新居のレイアウトをイメージし、段ボールには新居の収納先をマジックで記載しておくと新居での搬入がスムーズに。箱の中身も記載すると「迷子」を防ぐことができます。
重たいものは小さな段ボールに、軽いものは大きな段ボールに...
書籍等重たいものは小さい段ボールに梱包します。「一人で運べる」が基本。
段ボールの積上げは、重たいものを下に軽いものを上に...
段ボールの積上げ方を誤ると荷崩れを起こしたり、箱が潰れたりしてしまいます。
隙間なく...
段ボールの中に隙間があると中のものが壊れたりすることも。新聞紙や緩衝材等を使って隙間を作らないように工夫します。
「ワレモノ注意」のステッカー...
「ワレモノ注意」のステッカーがあると書く手間が省けます。
(お子様がいらっしゃる場合)転校の連絡
学校に連絡すると、「在学証明書」「教科用図書給与証明書」が発行されます。自治体によっては市町村役所に「転出届」を提出しないと発行されないこともあるので、学校に確認しましょう。私学は学校に確認を。
引っ越し2~3週間前にすること
引っ越しまで2~3週間。準備も佳境に入ります。
ここがポイント!
電気やガス、水道などの住所変更手続はネットでできるものも増えています。なるべく効率的に済ませましょう。新居の下見もしておきましょう。。
電力会社への連絡
電力会社に引っ越し日を伝えます。電気やガスを一括連絡できるサービス(ワンストップサービス、参加事業者のみ)が利用できる場合もあるので、チェックしてみましょう。⇒引っ越れんらく帳、関西引っ越し手続サービス等Web手続可のものもあり
ガス会社
Webで手続できる会社が多い。現住居の閉詮、新居の開詮は立会いを求められるケースが多いので、時間の確認もしておきましょう。新居のガスの種類(都市ガスかプロパンか)も確認を。
電話
116に電話もしくはWebで手続します。
プロバイダ
開通するまでに時間がかかるケースも。早めに連絡。
郵便局への転居届
郵便局へ転居届を提出しておくと1年間郵便物を新居へ転送してくれます(クロネコヤマト*も同様のサービスがあります *クロネコメール便を除く)。Web手続可。
その他
水道、NHK、新聞各社への連絡もお忘れなく
新居の下見
カーテンのサイズや大型家具、家電の配置場所を確認します(コンセントやテレビケーブル、電話線の位置も。メジャーや筆記具、デジカメもあると便利)。また、どこに何を置くか間取り図を作成し、引っ越し当日業者に渡します。
大型家具や家電がエントランス、エレベーター、玄関から入るかどうかについても確認しておきます(意外と入らないケースも多い)。
引っ越し1~2週間前にすること
直前で慌てないように準備しましょう。
ここがポイント!
役所での手続きは休日に対応していないことも多いので、休暇などを活用して、計画的に済ませましょう。
転出届の提出
転居日の2週間前から各市町村役所で受付。印鑑、身分証明書を持参します。転出証明書は再発行されないので注意が必要です。
印鑑登録の廃止
(他の市町村へ転出する場合)転居日の2週間前から各市町村役所で受付。登録印、印鑑登録証を持参します。
保険の手続
不動産会社への退去の連絡と保険の手続は別です。火災保険を解約する場合は保険の残り期間に応じて保険料が戻ってきますので、忘れずに手続しましょう。また、損害保険、生命保険の住所変更手続も必要ですので、お近くの店舗や代理店へご連絡ください。日新火災の「お部屋を借りるときの保険」は、ポータブルな火災保険です。日本中どこでも同じ条件・同じ保険料なので、別の賃貸住宅に引っ越ししても解約・再加入の手間がいりません。
新居で使用する家電・家具の買い出し
新居で初日から使うものは引っ越し当日に届けてもらう(引っ越してみて気づくものもあるので、当日買い物に行く時間を確保できれば理想的)。
引っ越し3日~5日前にすること
引っ越し準備もラストスパート。
遠くに転居される方は、送別会やご近所さんとの食事会、子供のお別れ会等々、行事がピークに。さらに寝不足も加わりクタクタ...。「もう引っ越しなんて止めたい」と魔が差すのもこの頃。でも、休む暇なんてありませんよ。
挨拶品の準備
500~1,000円のタオルや石鹸、日持ちするお菓子等を現住居と新居の両方分を準備。遠方に転居のケースなら現住居のご当地のお菓子なども喜ばれます。のしを付けるのが一般的。多めに準備します。
管理人さん、大家さん、隣人にご挨拶
お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えます。引っ越し当日、ご迷惑をおかけすることのお詫びも含めて前日までに済ませましょう。
引っ越し前日にすること
冷蔵庫、洗濯機の水抜き
冷蔵庫は空にして電源を切っておきましょう(製氷機の氷や水を忘れずに捨てる)。洗濯機の水抜きも必要です。
貴重品の管理
現金、印鑑、貴重品は自分で管理します。当日はとにかく慌しく人の出入りも激しいので、すぐに使うものや貴重品は小さなバッグ等に入れて常に持ち歩くようにしましょう。銀行の貸金庫を利用するというのもあり。