実際にあったお引越しのトラブル
引っ越し中に荷物の破損や紛失があった!引越業者とのトラブル
引っ越し作業中に荷物の破損があった場合は、引っ越し会社の保険で補償される場合がほとんどです。
しかし、引越し業者による破損なのかどうか立証が問題になる場合もありますし、いずれにしても引越業者が撤収した後に責任を追及するのは難しくなりますので、可能な限り引越業者がいる間に貴重なものから順に荷解きするようにしましょう。
また紛失や盗難については、その立証は一般的に困難で、補償してもらえる可能性は低いというのが実情です。
どうしてもなくなっては困る貴重品については引越業者との契約内容を確認する他、自分で管理する必要があるかもしれません。
請求額が見積り金額と異なる!引越業者とのトラブル
請求額が見積り金額と異なる場合、落ち着いてその理由を確認します。
見積りのときには運ばないと報告していた家財を実際には運ぶことにしたりして荷物が大幅に増えた場合や荷物の梱包ができておらず業者に手伝ってもらったりした場合、新居の形状(エレベーターの有無や階数等)を正確に伝えていなかった等など。こちらに落ち度があれば追加料金が発生するのもやむをえないと心得ましょう。
説明を聞いてどうしても納得できない場合は、見積り担当者に連絡し確認します。それでも解決しない場合は、消費者センターに連絡して相談するという手もあります。
荷物は部屋まで運んでくれないの? 引越業者とのトラブル
引越業者がどこまで荷物を運んでくれるのか、荷解きまでしてくれるのか等は基本的に契約内容(パックやサービスの内容)によります。
大型家具や家電は大体部屋まで運んでくれるようですが、小さな段ボールを部屋まで運ぶか等については見積りの際に確認しておきましょう。
荷解きまで頼みたい場合は割高になりますが「お任せパック」にすると楽チンです。
追加家賃が発生!大家、不動産会社とのトラブル
退去の告知が遅くなってしまった場合、1か月分の家賃が発生することがあります。一般的に退去通知は30日前までにすることが必要ですので、このことも念頭に置いて引っ越し日を決める必要があります。
敷金って全額返ってくるんじゃないの?!
大家、不動産会社とのトラブル
敷金とは家賃の未払いや退去時の修繕・清掃費が発生した際に、その額を差し引かれて返金されるもので、入居時に大家さんに預けておくものです。
ですので、賃貸住宅から退去する際はクリーニング代として敷金から控除されますが、部屋の使用状態が悪いと敷金では収まらず、逆に追加料金が発生してしまうこともあります。
基本的に敷金は全額戻ってくるものではないと心得る必要がありますが、その精算方法や時期についてはしっかり確認しておく必要があります。
トラブルを未然に防ぐ工夫
以上、トラブル対処法を記載しましたが、できればトラブルもなく、気持ち良く新居での生活をスタートさせたいもの。こういったトラブルが起きてしまうのは、双方の確認不足、認識の相違が原因となるケースがほとんどのようです。
気になる点は繰り返し確認し、余計なトラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。また、いつ、誰が何と言ったかメモを取る(メールであれば消去しない)、証拠を撮影する等して、トラブルに巻き込まれてもきちんと立証できるようにしておくことも必要です。